耳、鼻、喉の症状や疾患について

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耳鼻咽喉科(耳鼻科)とは、その名の通り、小さなお子さまからご年配の方まで広い世代の方を対象として耳・鼻・喉の様々な疾患に関わる診療科です。
主に耳の痛み、つまり、かゆみ、耳鳴り、難聴、めまい、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、咳、痰、喉の痛み、口内炎、舌の痛み、味覚嗅覚障害などについての検査、診断、治療を行います。

耳の疾患について

耳は大きく分けると外耳道(耳の孔)、中耳(鼓膜の奥)、内耳(耳の一番内側)という3つの部分で成り立っています。
音を聴くといった機能の他に、三半規管と連結し体のバランスを保つ重要な役割を担っています。
そのため、めまいの原因が耳に起因することもあり些細な症状でもお早めの受診をお勧めします。

鼻の疾患について

鼻は匂いを嗅ぐ大事な機能が備わっていますが、呼吸器官としても大切な働きを担っています。
鼻は肺や気管を守るために吸った空気を十分に温め、加湿し、ウイルスや細菌、埃などが体内に侵入を防ぐフィルターとしての役目をしています。
ですが、病気や疾患などで鼻の機能に障害を生じると、フィルターの役割を果たせずにウイルスや細菌の侵入によって喉や肺などをはじめ、身体各所に様々な悪影響をもたらしてしまうことになります。

のどの疾患について

のどは、言葉を発するための大事な機能があります。
他には食べ物を食道や胃に送り込む役割、肺に空気を届け、言葉を発する役割を担っています。
また、鼻同様に空気を十分に温め、加湿し細菌やウイルスが体内への侵入を防いでくれる役割も持っています。
発声、食べ物を口に含む、呼吸をするなど多岐にわたる機能がある代わり病気や疾患による障害は身体各所に様々な悪影響を及ぼします。

めまいについて

めまいは体の平衡を調整するバランスが崩れた時に起こります。
人は自分の周囲の空間や位置を目・耳(平衡感覚を感知する三半規管や前庭は内耳にあります)・手足の皮膚や筋肉や関節などで感知し、その情報を脳に伝え、脳で統合し、微妙な体のバランスをコントロールしています。
この仕組みのどこかの具合が悪くなると、バランスがとれなくなりめまいが起こります。
メニエール病や突発性難聴などの症状がめまいに関係しています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は10秒以上の無呼吸が、一晩に30回以上または1時間に5回以上起こることをいいます。
睡眠中の無呼吸により、十分な睡眠が得られないため、熟睡感がなく、日中の眠気が強くなる、集中力が低下するなどの症状がおこります。

アレルギーについて

アレルギーとはアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となる物質)を吸入することで、抗原と抗体が鼻の粘膜で反応し、鼻閉、水のような鼻漏、くしゃみなどの症状を起こすことです。
代表的な疾患はアレルギー性鼻炎や花粉症です。

お子さまの治療について

お子さまは、単に大人を小さくした存在ではありません。
生まれてから、だいたい体重が25kgくらいになるまでの小児期は、成人と比べて、体の機能にかなりの差異があります。
構造的には、子どもの耳・鼻・喉の管は短かったり、耳管の傾斜がほぼ水平だったりするため、大人以上にそれらの相互関係の深いのが一つの特徴です。

補聴器

聴力は一般に30歳代を境に衰え始め、特に高音域から低下していきます。
高い音が聞こえにくくなると、母音は聞き取れるものの、子音が聞き取りづらくなってきます。
こ年齢による聴力の低下は、年を重ねるごとに少しずつ進んでいきますので、耳が遠くなったように感じられたら早めに専門家による評価を受け、必要ならば適切な補聴器を装用することが大切です。